マイルCSは3着以内に印をつけた馬が1頭も入らないという歴史的大敗。「マイル路線のレベルが低い時は中距離路線組がくる」という通例を信奉していたので、スプリンターズS勝ち馬と中距離路線組という組み合わせは全く思考の外だった。スプリントがベストとはいえマイル戦3戦2勝のデュランダルをもう少し評価するぐらいの柔軟さは必要であったかもしれないが、まぁどちらにしろ2着ファインモーション3着ギャラントアローというのでは今年のマイル路線のレベルの低さが白日のもとにさらされた感がある。1.33.3という勝ち時計もGⅠとしては平凡。サイドワインダーが同じ舞台で1000万下を勝ったときと同じ時計なのだから、その価値は窺い知れるところ。デュランダルの走りは素晴らしかったが、それ以外の馬があまりにも…というイメージはぬぐえない。やはりマイル戦線を牽引する強いチャンピオンの登場が待ち望まれるところだ。



 旅行も終わったので今週はジャパンカップウィークに集中。ターフの方はシンボリクリスエスの相手探しで仕方ないという雰囲気だが、外国勢では持ち時計の速さからジョハーとイズリントンが要注意ではないだろうか。イズリントンは牝馬というのがどうかだが、サドラーズウェルズ系ということで血統的にも押せる。注目されるフサローオーナーのデノンも時計はあるが、こちらは状態が一息というような噂もありオーナーの話題性だけで人気してしまうようなら嫌いたい。去年2着のサラファンも時計勝負では見逃せないが、ロベルト系だけに中山という舞台の恩恵が大きかったかもしれない。「去年走ったから!」という後手を踏むような買い方もあまり好ましくないし積極的に狙うというほどではない。一番買ってはいけないのと思うのが明らかに重い芝巧者で時計が足りないアンジュガブリエル。日本馬では一度叩いたサンライズペガサスが一番穴っぽい気がするがヨシトミだからなぁ…あまり期待はできない。前走も1年ぶりにしては走りすぎた感じがあるし復活は来年の大阪杯あたりか。変わってダート。アドマイヤドンの一本かぶりが予想されるが、今の東京ダートの状態だと結局内を突いた馬がきてしまうということになるので、まともな予想は土曜日の午前のレースを見るまでできないかもしれない。ラチ沿いを逃げたスマトーボーイが残っちゃったりしたら笑えるけどなぁ。今のところだとやはり前走も強かったハギノハイグレイドに期待したいが…これも勝春だとなぁ…。デザーモのオウタヒアは東京ダート走るデピュティ系だしかなり面白いと思う。外国勢は目立ってない時ほどくるので、今年は要注意。ターフの方もクリスエスから外国勢という馬券を中心にすえたい。