日曜日の予想

・中山11R スプリンターズステークス
ビービーガルダン
スリープレスナイト
アポロドルチェ
シンボリグラン
△トウショウカレッジ
△ジョリーダンス
スズカフェニックス


 テンが速くても差し馬が33秒の上がりで差し切れる高松宮記念とは全く違い、中山のスプリント戦は完全な消耗戦。ファイングレインスズカフェニックスのような斬れ馬よりは、道中ずっと速く流れて35秒ぐらいで雪崩れ込めるダート風味の重厚な先行・好位差しの馬の方がレースの質に合っている。どう考えてもスリープレスナイトにぴったりの舞台だろう。前日オッズで、G1馬を差し置いて1本被りというのも頷ける話ではある。上村騎手も一度病気でどん底を経験した苦労人。ここまでチャンスを掴んで這い上がってきた彼に、何とかG1の勲賞を…という応援したい気持ちもある。なるべくなら勝って欲しい。が、条件の揃いすぎた本命馬ほど買って妙味のないものもない。上村騎手に勝ってもらいたい気持ちはあるものの、自分は自分で穴党の道に徹したいところ。本命はあえてビービーガルダン。「33秒前半で先行して、35秒台の上がりで押し切る」というこのレースのテーマに合う一頭だし、スプリント重賞としては緩い流れだったキーンランドカップで負けているのは、やはりこの馬の本領が速い流れでの底力勝負にあるからだろう。それでもレコードを更新しているように、今期は完全に充実している。テンに速いスピード馬の後ろから競馬ができる今回こそ真価を発揮する。血統的にも突進力活かせる中山1200はピッタリのダンチヒ系。そろそろアンカツの大仕事があるのではないか。


 相手本線はやはりスリープレスナイト。前走も強かったし、サマースプリントを見送ってのここ一本という勝負気配、そしてスプリント戦(8.1.0.0)の安定感を見れば、何も考えず飛びついてしまいたくなるところ。まぁでも「安心を買おうするほど負ける」ということは競馬で長年教わってきたことだし、ここまで穴(リスク)のない本命馬は逆に買いづらい。ダントツ人気のクロフネ産駒って結構アテにならないイメージあるしなぁ…。しかしこの馬が圏内外すとしたら出遅れぐらいかもしれない。


 穴目では最内のアポロドルチェ。前走は高速馬場での出遅れが痛恨で度外視できるし、不利な1枠から3着に飛び込んだアイビスサマーダッシュで能力は示している。3歳馬で斤量的には有利だし、ダート適正もあり。調教も抜群で、穴ならこれかという感じがする。勝浦で最内ついてタガノバスティーユの再現なるか。あとはビービーガルダンと同じダンチヒ系のシンボリグラン。前走スプリンターズステークスにはつながらなそうなレースで走ってしまったのがアレだが、舞台的には上がりの掛かるこちらが向くはず。福永が乗れているし、思い切って乗れれば再び一発あるか。


 あとの△馬は中山1200が基本的に忙しそうで正直あまり買う気がしないが、一応3着ぐらいに飛び込んでくるとしたらこの辺かというところ。勝負馬券はビービーガルダン単勝と、スリープレスナイトとの馬連。あとは◎から▲△への抑えの馬連と、三連単◎→〇→▲△、◎→▲△→〇、〇→◎→▲△。