秋華賞展望

 今週は秋華賞レジネッタ、オディール含めて結構フレンチデピュティ系の馬が多いんだけど、何となく「フレンチデピュティ牝馬って芝2000で全然きてなくねぇ?」と思って調べてみたら、実際に全然きてなかった。特にオープン・重賞では酷くて、連対したのは06'ローズステークスシェルズレイだけ。実際秋華賞でもシェルズレイピンクカメオライラプスなんかはあまり惜しくもなく負けてるし、やっぱりデピュティ牝馬は基本短距離向きなんだろうなぁ。ユキチャンは芝2000で勝ってるけど、今の武豊がここでいきなり金星上げるような流れとも思えないし、いっそデピュティ系牝馬は全切りでいいか。アロマキャンドル、オディール、プロヴィナージュ、メイショウベルーガユキチャンレジネッタ、いきなり6頭も消せた!


 あとは小回りコースで先行争い激しく、底力勝負になるのがデフォルトの秋華賞だけに、休み明けの馬というのもちょっと厳しいのではないか。過去秋華賞をぶっつけで勝ったのがファビラスラフィン、テイエムオーシャンカワカミプリンセスのような牡馬相手でも戦える女傑だけということも考えても、リトルアマポーラソーマジックでは少々分が悪い感じは否めない。ただこの二頭はリファール、ロベルトと秋華賞に強い血を持っているので、レベルの低い今年の組み合わせなら頭はなくても2~3着は可能かもしれない。一応△で残し。


 カレイジャスミン、ピサノジュバンはいらんでしょ。レッドアゲートも超低レベルの紫苑ステークスで3着では買えそうもない。条件戦上がりのブライティアパレスは前走自ら底力型の好ラップを刻んでの逃げ切り。先々期待できそうだが、ダイタクリーヴァ産駒に藤岡弟というコンビにいきなりの大仕事が可能がどうか…。兄貴の乗るエアパスカルも速そうだし、今回やはり先に行く馬には厳しいかもしれない。そのエアパスカルブラックエンブレムウォーエンブレム産駒ということで一括り。ハイペースの持続力勝負に適正ある血統で、まず間違いなく速く流れるこの舞台は買いかもしれないが、G1を勝つまでの底力には欠けるのがウォーエンブレム。究極の底力が要求された時に頭を張れるほどではない。


 プッツン一族のトールポピーは人気で買いたくないし、小回り多頭数の競馬も合わない。ローズステークスの1,2着馬は展開向いたのが大きいが、今回も展開は向くだろうし、二頭とも底力勝負に強いスタミナ型のサンデー系。ムードインディゴは前走−18キロで勝負賭けた分上積みなさそうだが、マイネレーツェルは引き続き買いで。


 ただマイネレーツェルよりも強いかなと思うのが、残った一頭エフティマイアクイーンステークス+24キロでレジネッタと0.1秒差なら、いたここは期待十分。桜花賞オークスと全く異なる条件で2着というのは立派だし、戦績からはハッキリと底力型。ハイペースを受けて乗るのが巧い蛯名が乗れないのは痛いが、吉田隼人にとっては大きなチャンス。関東を背負っていく人材だし、ここは隼人騎手への期待込みでエフティマイアに◎としたい。