週頭からJCのことを考える

 ジャパンカップというと何はさておき外国馬の取捨から考えなくてはいけない。というか今年は外国勢が割と豪華なこともあるが、ロブロイ以外の日本馬が全く人気しなさそう。「ロブロイと外国馬で決まるんじゃね?」というのが世間一般の見方ではないだろうか。自分は基本的に外国馬の取捨は持ち時計でしか考えてないが、とりあえず一頭一頭検証していきたい。

 

 サンクルー大賞典勝ち馬。持ち時計準拠とか言いつつ、デットーリ騎乗という時点でもう買わなきゃいけないような気がしてしまう。凱旋門賞・ブリーダーズCと回避して(BCは不可抗力だが)、余力もありそうなローテーション。しかも2400実績は(4.5.0.0)で、東京コースの適正高そうなキングマンボ産駒。ああ、怖い。しかし持ち時計を見ると、2400Mの最速タイムでも2.28.9とかなり遅め。これでは時計の速い馬場に対応できないと見る。消し。

 

 3歳時に7馬身差でイギリスオークスを圧勝。続くアイリッシュオークスにもレースレコードで勝利し、勢いそのままに凱旋門賞にも挑戦。バゴを始めとした並みいる牡馬の強豪相手に3着と健闘し、シーズン最後のBCフィリーメア&ターフでも見事1着。牡馬の中心馬不在により、3歳牝馬ながら欧州の年度代表馬に選出された日本的に言う「女傑」、もしくは「天才少女」。その後一頓挫あって調子を崩し、今年の凱旋門賞は出走断念。連覇を狙ったBCフィリーメア&ターフでは惜しくも2着に終わり、そして今回のジャパンカップ出走。そこそこの持ち時計もあり、「絶好調時なら好勝負できそうだが、調子が戻りきっているのかどうかわからない」という一番始末に悪いパターン。前走はスローペースにハマっての2着だし、今年まだ3戦なら上がり目もありそうだが…。「欧州最強牝馬」という看板が必要以上に人気を集めるなら消しだろうか。ダンチヒ系というのも東京2400ではあまりピンとこないところではある。

 

 オッサンみたいな名前だが、名前通りもう7歳。去年も出走して大差負けみたいな馬は何も考えず消しでいいだろう。

 

  • キングスドラマ セン5 米

 ソードダンサー招待ステークスとかいう聞きなれないレースの勝ち馬。自分のペースで行ければ渋太いという先行馬らしいので、コスモバルクタップダンスシチーの存在を考えるとやや買いにくいか。持ち時計は2000Mで1.59.6、2200Mで2.11.7とまずまず。格下感は否めないが、時計勝負には対応できそう。近年ジャパンカップで好走したアメリカの馬というとサラファンがいるが、あの馬もやはり2000Mに1.59.1という時計を持っていた。外国馬は人気薄ほど怖いということもあり、案外馬鹿にもできないかもしれない。まぁでも恐らく買わない。

 

 昨年のブリーダーズカップターフの勝ち馬。今年も出走したが大差の7着に終わる。しかしここまでの成績が見事に1着と凡走の繰り返し。順番から言えば今回は1着の番だが…。フサロー会長もそれを狙って買ったのだろうか。追い込み戦法が合う馬らしいが、今の東京で後方待機では届かないだろう。優秀な持ち時計は前述のキングスドラマに勝った2200MのベルモントSの勝ち時計2.11.6ぐらい。あまり積極的に買う気はおこらない。

 

  • バゴ 牡4 仏

 昨年の凱旋門賞馬で、その時の勝ちタイムが史上第2位の2.25.0とかなり優秀。GⅠ5勝の実績に、前走のブリーダーズカップを除いてデビュー以来全てのレースで3着以内と、今回の外国馬の中では大将格かと思える。しかし勝負レースの凱旋門賞・BCと使った後、JRAに購入されての日本行きという、言わば消極的な理由での参戦はちょっとどうだろうか。フランスの馬は過去10年で連対なし(3着2回)と戦績もイマイチ。ここは善戦すれど…の線が濃厚に思える。かなり人気もするだろうし、きてもおかしかないが買ったところで別に美味しくもない。消し。

 

 というわけで今年も外国馬は全消し。お客さんに人気を吸収してもらって、今年も日本馬で美味しい馬券にありつきたい。デルタブルースが出るならこれとロブロイで固かったような気がするのだが…今のところスズカマンボホオキパウェーブあたりを買いたい感じ。