サカラートに逆らおうと

 JCDではデットーリサカラートに騎乗ということでこりゃもうどう考えたって物凄い怖いわけだが、そう簡単に外国人騎手ばかりに美味しい所ばかり持っていかれて、馬上から飛び跳ねられたりするのも悔しいので、今頃唇を噛み締めている秋山騎手のためにも、どうにかサカラートに逆らおうとする方法を考えてみたい。まず上げられるのはアフリートの中央のダート重賞での走らなさ。アフリートはこれだけ産駒が活躍しながら、中央場所でのダート重賞はまだ3勝のみ。しかもその全てが阪神1400でのスターリングローズによるものである。実際ローカル開催を除いたアフリートのダート重賞実績は(3.1.6.51)で、連対率に直せばわずか6.5%。スターリングローズの成績を除けばもっと救いのないことになるし、人気ゴケもかなり多い。中央のダート重賞に出てきたらベタ消しでもいいぐらいの成績だ。

 

 次にこれもよく言われるが、「東京2100はミスプロ系があまりアテにならないコース」であるということ。その代わりにサンデー系やロベルト系などのターントゥ系がよく台頭する。過去のJCDでは、ミスプロ系(1.2.1.13)、ターントゥ系(1.1.0.7)。圧倒的一番人気だったアドマイヤドンが、二度とも2着に敗れていることからも、ターントゥ系優勢であるということは言えそうだが…。やはりあまりにもサンプルが少なすぎるので、昨年の秋開催から今年これまでの東京ダート2100のミスプロ・ターントゥの成績を調べてみた。

 

ミスプロ系  (5.3.2.32) 連対率19%
ターントゥ系 (6.8.6.43) 連対率22%

 

 そう大きな差は出なかったが、やはりターントゥ系の成績はこのコースではミスプロ系を上回る。特徴的なのが「ミスプロ系は人気でコケることが多く、ターントゥ系は人気より上回る着順をとることが多い」ということ。ブルートルネードが人気を背負ってコケたり、テンジンムサシが突如として激走したりするのにもやはり理由がある。あとは「東京コース、特に2100Mの実績馬はかなり信頼度が高い」ということも上げられる。ルビアノ産駒のマイクラリネットはミスプロ系だが、このコースは3戦3連対と得意にしている。他にもタイキダイナスティやアップドラフトなど、一度このコースをこなしたミスプロ系は続けて好走することが多い、が、タイキダイナスティなんかは凡走の方が多いので、やはり「ミスプロ信頼に値せず」という評価が正しいのかもしれない。

 

 以上のことを簡潔にまとめると、東京2100では「コース実績のないミスプロ系はかなり危険であり、人気薄のターントゥ系には激走が期待できる」ということになる。東京実績どころか、東京経験すらないサカラートに鞍上だけで飛びつくことはしたくない。初挑戦だけにいきなりこなしても不思議はないわけだが、上の2点のデータから自分は買わない方にまわる。スターキングマンは微妙なとこだが全盛期はさすがに過ぎたかな…デザーモ鞍上で超人気薄だし、状態が文句なしならばちょっぴり買ってもいいかもしれない。ユートピアユニコーンS勝ちはあるが、それ以降の東京実績は4戦着外。厳しい流れも疑問で消し。ヒシアトラスは東京マイルで3着が2回あるが…。2100経験はないし、一流どころとでは頑張って3着までだと思うので消し。ターントゥ系ではカネヒキリタイムパラドックスが人気どころで、人気薄にはサイレントディールシロキタゴッドランストーミーカフェがいる。カネヒキリ古馬G1までぶち抜くほど強いとは思えないし、前走も前崩れの中を追い込んだだけでそう評価もできない。当初からここは消す予定だった。人気で買うなら実績的にも文句ないタイムパラドックスの方だろう。人気薄勢はさすがに今回は厳しいかな…。テンジンムサシでも出てれば買ったかもしれない。というわけでJCDタイムパラドックスアジュディミツオーパーソナルラッシュアメリカ馬2頭辺りの馬券を組むのではないかと思う。内枠有利のコースであり、ラヴァマンやアジュディミツオーが内目の枠でも引いて先行するならかなりいけるだろう。タイムパラドックスパーソナルラッシュは外過ぎずの位置なら。