アルカセットを自信満々で切り飛ばした理由が「2400Mの持ち時計2.28.9では、時計の速い馬場には対応できない」というものだったわけだが、実に持ち時計を6秒近くも短縮する圧巻の走りを目の前にしては、「外国馬を持ち時計準拠で取捨判断する」という方法も考え直さなくてはいけない。アルカセットの場合「時計の速い決着では負けている」というわけではなく、単に「時計の速い馬場の経験がない」というだけだったのだから、持ち時計をもってこの馬の取捨を判断することなどできなかったはずで、本当にスカタン過ぎる予想だったなぁと今更ながら反省している。2.28.9という数字だけ見て、鬼の首をとったように「こんな馬くるわけねー!」とか言ってた人間は本当にクズ。時計を予想の根拠にしながら、時計の何たるかを全く理解していない本物の白痴であったと言っていいだろう。アルカセットを切るとしたら「鞍上人気しすぎ」という理由が一番ふさわしいし、それで走られたんなら「まぁしゃーねーな。デットーリおめ」っていう気にもなったと思う。今後の国際レースではこういう血迷った即断を下さないように、今日の敗戦を糧として精進していきたい。いつか今日のデットーリ様に感謝できる日がくるように…。というかキネーン先生が「アルカセットには速い馬場への対応力を感じる」って言ってたんだから、素直に信用すればよかったな。それにしても10着とはいえ、タップダンスシチーの今日の猛ラップ逃げには老雄健在を見た。近走のらしくない感じから完全に衰えたと思っていたけど、この逃げが打てるなら有馬で買ってもいいかもしれない。デルタブルースもいいと思うし、ディープインパクトを別にしても考えようによっちゃあ妙味は期待できるか。でもロブロイとハーツクライ以外の馬って完全に世間に見切られてる感じだしなぁ…。シックスセンスアドマイヤジャパンローゼンクロイツのアンラッキートリオじゃ古馬には刃が立たなそうなので、有馬の穴はやはりタップぐらいか…。