ブックを見たら、デルタブルースの印がリンカーンより薄いので驚いた。こりゃ素直にディープ−デルタでいくしかないわ。オースミハルカタップダンスシチー、あとひょっとしたら五十嵐騎乗のコスモバルクと、飛ばすタイプの先行馬が引っ張れば、勝負は緩みのない流れでのロングスパートレース。生粋のステイヤーであるデルタブルースには正に打ってつけの舞台となりそう。秋4戦して5着だった昨年より疲労は溜まってないはずだし、絶好調の角居厩舎&有馬記念を知る男ペリエ鞍上なら、打倒ディープも夢ではない(でも倒しちゃいけないってことになってるかもわからない)。ディープ−デルタで7.1倍ぐらいはつきそうな感じがするので、この馬連を勝負馬券にしたい。グラスボンバーも近走の充実ぶりが目につくが、やはり本質は瞬発力型。レースの流れを考えると厳しい。タイプとしてはオペラシチーの方が買いたいのだが…前走は急仕上げ気味&距離不足で度外視できるものの、中間そう上昇した感じもない。騎手も中館じゃあなぁ。3着はやっぱりロブロイが指定席だろうか。

 

 今週はダート戦も駒がそろっていて面白い。フェアウェルSはようやく本来の能力を発揮しはじめたトラストジュゲム。前走+20キロで若干余裕があったこともあり上積みは十分。真冬の時計の掛かるダートもこの馬に向くはず。しかしせっかく前走横典がいい面を引き出してくれたのに、また勝春に逆戻りというのは萎える。人気も背負うだろうし、どうも嫌な予感がする。これなら中山ダートの戦績はほぼ完璧なタイラントシチーを買う方がいいかもしれない。カオリノーブルも面白い。ハッピーエンドカップは明らかに距離が長いだろうと思えた前走でも奮闘したケイアイカールトン。短距離でこそのスピード馬だし、横典騎乗とあってはここは本命視しないわけにはいかない。一年の締めというレースなので、やはり勝つにしろ負けるにしろ好きな騎手で終わりたいという気持ちもある。相手は前走そのケイアイを後ろから差すというこれまでにない競馬で負かしたヤマノルドルフ。ハナに立たなければダメな馬だと思っていたので、直線グイグイ伸びてきた時には目を疑った。かなりの成長を感じるのでここでも。あとは500万では完全に次元が違ったガブリンだが、前走は武が気性難を出させないように巧くエスコートしたのが大きい。続けて武が乗ってくるようなら怖いが騎手は未定(ディープに集中するためまた断ったんだろうか)。メンバー強化&距離短縮ではスムーズにハナに立つこともできないだろうし、ここは過信禁物だと思う。ただフサイチペガサス産駒にはダート路線での勢いを非常に感じるので(ミスプロ御三家に一つ加わるかもしれない)、騎手次第では怖いことは怖いだろう。ベデルギウスSはケイアイガードがダートに出走。ヴァイスリージェント系だけに走らないことはないだろうが、あまり大物は出さない種牡馬だけに過度の期待はできそうもない。まともならアンドゥオールを買いたい。