達人は、保護されているッ!

 「シェルズレイをダート替わりで買おう!」と思ってたので、関東オークスの出馬表を月曜か火曜の時点で見てたらやばいことになってた。モチベーションが低下したことによって、競馬ブックの購入が水曜になったことが生きたっ…! 世の中には知らない方がいいこともあるなぁ。真の護身が完成したならば…危うきには出遭えぬ…。己の危機に気付くまでもなく…危機へ辿り着けぬのじゃよ…。とんだところで護身が完成したようなので、今週からは流れも良くなりそう。頭鉄板の雰囲気が漂うジョイフルハートのレースぐらいは、パパッととりたいもんですなぁ。 ってかもう新馬戦が始まるのかー。早いなー。

 

 夏競馬のイメージキャラクターが相武紗季というのは、JRAにしては珍しいバランス感覚のあるチョイスと言えるのではないだろうか。でもキャッチコピーが「アイブ ラヴ 夏競馬」って、競馬のCMなのに相武中心みたいな感じになってるな。相武の発言は絶対、ぐらいの。相武紗季さんに飛びぬけたネームバリューがあるというわけでもないのに、この言い切りようは凄い。関係者の個人的な嗜好が入ってないと言い切れない部分がある。まぁでも可愛いからいいと思う。何よりも中居CMの、「うまいこと言おうとしてて全く言えてない感」が払拭されたのが好ましい。内容は相武さんが一人で競馬場に遊びにきて、パドックを見ながら「お前に決めたーッ!」と叫んだり、無防備に芝生に寝転がって「面白いからきちゃいなよー」と友達に電話したりという、色々な意味でわきの甘い感じの内容。競馬場は相武さんのような普通っぽい女の子が遊びにきてもお気軽に楽しめますよ、という趣旨なんだろうか。でも実際にこういう子がいたら、相当なファンシー野郎だなと思わざるをえない。というかこんな子、100パー現実には存在しない。ひょっとしたらJRAが、「競馬好き美少女萌え」という新ジャンルを作ろうとしてるのかもしれないが、何だってこうフィクショナルなCMを作るんだろうなぁ。

 

 もっとコテコテの競馬オヤジが、基本的な馬券の心得を伝授するみたいなCMでもいいと思うんだけれども(究極的には「馬券は控除率が25%もあるので、ちょっとやそっとではプラスになりません」みたいなことを言っちゃってもいいと思う)、何故こうもギャンブルの部分から目を逸らそうとするのか。どうも最近のJRAの施策には、空虚感がつきまとって離れない。JRAが、というより時代全体が空虚ムードなのかもしれない。今度発売される応援馬券とかいうものに印刷されてる「がんばれ!」なんて、その最たるものでしょう。中身がなさ過ぎる。あれならもう、専用の発券機にタッチペンがついてて、印刷の部分を自分で書けるとかね。プリクラ感覚で。自分で「ぶっこぬけ!」とか、「四角先頭!」とか、「お馬で人生アウト」とか、オリジナル馬券をデザインできるんだったら結構楽しいかもしれない。ライト層から金をとりたいんだったら、そのぐらいのことはやらなくちゃだめだろう。オッズプリンタのカードも、トレカみたいに何百種類も作るとか。ディープインパクトとか、有名G1馬のカードは当然キラでプレミアがつく。逆にコアなファンはダートの条件馬カードばかり集めたりして。「ハギノベルテンポがダブってしょうがねぇなー。もう5枚目だよ」みたいな。楽しそうだなぁ。でも本当にお金をつぎこみかねないのでやめてください。