菊花賞フサイチホウオー、ヴィクトリー、ドリームジャーニーがアテにならなそうだしどう考えても荒れそうなんだけれど、どの馬から入るかとなると中々難しい。底を見せてないロックドゥカンブは前走も抜けて強い競馬で評価せざるをえないけれど、この大混戦の1番人気で信頼できるかとなるとなぁ。馬自身は距離が伸びても大丈夫なタイプのように思えるが、絶対的に経験値が足りてないであろう騎手(長距離も京都も)が大一番で人気を背負ってという状況はかなり厳しいのではないか。馬のキャラクター、騎手心理的にはとにかく脚を余さない競馬を心がけるだろうし、直線早目に抜け出してあとは「馬の力を信じて」ということになりそう。アサクサキングスサンツェッペリン、ヴィクトリーと早目に動いて底力を活かしたい馬の数が多いし、前の馬には相当厳しいレースが展開されそうな予感。この状況で「ホクトスルタンまんまと逃げ切り」なんてことがあるかなぁ…。「メジロマックイーンだから長距離はどんとこいだよね!」みたいなとってつけたような取り上げ方をされているのも気になる。リアルシャダイも入っているし確かに血統的なステイヤー色は濃いけれど、気性が行きたがりだし、むしろ適正は1800〜2200でハイラップを刻んで…という部分にありそうな気もするんだよな(マイルでも面白いかも)。断然長距離が良さそうなマンカフェ産駒マンハッタンスカイにも少しそそられたけれど、小牧は「ロケットスタートからハナに行くぐらいの気持ち」と今回に限っては裏目に出そうな作戦を示唆。この人の場合ほんとにやるだろうと思うのでちょっと今回は狙いにくいかなぁ。ただマンカフェ産駒が菊花賞で穴というのは近い将来ありそう。


 というわけで現在一番惹かれているのはアルナスラインロックドゥカンブ以下早目に動く底力先行勢をズバッと差せるような決め手のある馬に展開が向きそうだし、単純に今年のやや低調なメンバーの中にあって前走のインティライミポップロックに次ぐ3着というのは抜けた実績なんじゃないの?と。ローテーション的な厳しさは否めないが、それで単勝10倍ぐらいに落ち着くのであれば十分リスクに見合う。血統的にステイヤー色はあまりないが、ゴリゴリの脚の遅いステイヤーでは通用しないのが現代の上がりの速い高速馬場での長距離戦だろうし、母系にリボーが入っていることからタフなレースへの対応力、流れの厳しい大舞台での一発という点もクリアできるのではないか。和田騎手はいつもダート戦で頼りになる大好きな騎手だし、久しぶりに大舞台での躍動が見たいもの。