出走馬の血統を見ると、なんだか全然3000Mのレースという感じがしない菊花賞。またしても人気に押されるマイネルチャールズ、ダービー2着馬スマイルジャックをはじめ、ロベルト系の馬が多いというのが第一印象。ロベルト系と言えば「長距離どんとこいの血統」というイメージではあるが、菊花賞に関しては意外と好走馬は出ておらず、近5年の好走馬は昨年3着のロックドゥカンブだけ。


近5年の父・母父ロベルト系の出走馬の菊花賞成績(0.0.1.12)


 ダート質・前傾レースへの適正・上がりの掛かるレースで活きる持続力といった特徴のあるロベルト系が走らずサンデーの血を持つ馬ばかりくるということは、やはり京都コースらしく溜めての斬れ味も重要だということだろう。ダート質の強まる近年のロベルト系の先行馬が一貫したペースを踏むには、3000Mという距離は少し長すぎる。好位を進むロベルト勢を、最後の斬れ味でとらえるサンデーの血を持った差し馬を買いたいところ。ナムラクレセントヤマニンキングリー辺りに期待したいけど、ヤマニンセラフィムアグネスデジタルっていうのもまぁ3000という気はしないよな。ベンチャーナインもスピード足りなさそうだし、重賞ではからっきしのバブルガムフェロー産駒(アグネススターチ)が今更G1で馬券になるとも思えない。ダイシンプランは強そうだけど、タイキシャトル×デヒア菊花賞というのはなぁ。気になってたフローテーションは厩舎が弱気すぎる。ダービーの内容は悪くなかっただけに評価したいところだが。なんかオウケンブルースリが消せなくなってきたなぁ。



 もう「G1で爆発のリボーの血」頼みでヤマニンキングリーでもいいかな。軽い芝でパフォーマンス上げてる馬だし、イレ込みさえなければもう少しやれていい。去年苦杯を舐めた柴山のリベンジってシナリオで当たってください。