いやー、スクリーンヒーローが頭という発想はどこを掘っても出てこなかった。母父サンデーと外人騎手の魔力は恐ろしい。アサクサキングスも母父サンデーだけど、スローで斬れる脚が使えない分、やっぱりホワイトマズル色が強い馬なんだろうなぁ。スクリーンヒーローは非根幹距離で強いグラスワンダーということで、ひょっとしたら有馬記念でも…と思うけど、母父サンデーの影響強い瞬発力型と考えるとやっぱり消しか。有馬はここでも頑張ってしまったマツリダゴッホがバリバリの一番人気になりそうで、何となく怪しい気もしてきた。中山でのあの強さを見ると簡単には崩れないだろうけど、いかにも逆の目が出そうなパターンだなぁ…。むしろメチャクチャ買いたくなったのはネヴァブション。東京の瞬発力勝負で消し→時計かかる中山の体力勝負で買いのタイプだし、去年も「有馬記念に出てきたら全力で買い!」と思っていた馬。今年はようやくまともな状態で出走できそうだし、穴ならこれだろうなぁ。賞金足りるのかなぁ。


 スクリーンヒーローを誉めなくちゃいけないのは勿論だけど、史上稀にみる名勝負だった天皇賞の1着・3着馬が一カ月後のレースで格下に簡単にやっつけられてしまうというのはちょっと寂しい気持ちもする。理を超えたスターホースの出現を待ち望む一方で、技術革新による各馬の能力を均等にしてしまう人間の性よ! それでも時々ディープインパクトとかザルカヴァみたいな馬が出てくるんだから、生き物ってすごいなよなーと。あれ、何の話だこれ。


 ジャパンカップダートヴァーミリアン、サクセスプロッケンが強力なのはわかりきってるけど、テンからバカっ速いアメリカ馬がいるだけに、展開次第では差し差し決着なんてのもあるかもしれない。ハイペースと重いダートに実績ある差し馬…うーん、ボンネビルレコードとか? ひょっとしたらハイペースすぎてアメリカ馬の行ったきりみたいなのもあるかもしれない(右回り初めてだけど)。