週頭から鼻息荒くしていた馬がまさかの落馬・予後不良とは、さすがに茫然とするしかない。どういう呪いがかけられたんだ。ただ巷間の予想家はじめ、ネット界隈ではかなりの人が本命対抗に推していたので、「参加者全員が幸せにならない」ことがデフォルトの競馬においては、こうなった時点である程度の嫌な予感は感じてしかるべき(まさかそれが予後不良まで行くとは思わないけれども)。当初はPATの残金ありったけつぎ込もうと思っていたのを、30%ぐらいにブレーキングできた(というかあまりの人気に腰が引けた)のは、むしろ「よくぞびびった!」と言うべきなんだろうか。とにかく人間、あまり欲深くなるといいことはないらしい。


 今日のサンライズキールの人気の上昇ぶりを見ていて思ったが、やっぱり本命にする馬は条件揃いすぎてちゃダメだなー。普通に考えると「これは死角少ないぞ。絶対走るぞ!」と思う馬で大きく勝負したい感じはするんだけど、どうも競馬の場合それは違っていて、大体いい結果が出る時というのは「うーん、この馬にはこういうリスクがあるけど、これだけ人気ないなら買ってみても…」という時の方が多い気がする。そういう自分でも絶対の自信は抱けない馬の時にアクセル踏まなきゃ勝てないわけだから、やはりどこかでタガの外れた買い方をしなけりゃいけない気がする。自分が競馬との関係性の中で築いてきたセオリーをふと気まぐれにぶち壊してみたくなった時、それこそが競馬で勝てる時ではないだろうか。